第56話:風流の術士
「なっ……!?」 驚きの声を上げたのは、笹暮だった。 それからすぐに、広間全体が蜂の巣をつついたような騒ぎになる。「言われてみれば確かに……あの茶色い髪は九鬼の特徴だ」「九鬼だと!? なぜ鴉天狗にそんな者が?」 ただ驚いているだけならばいい…
妖峰戦記-宝永の乱-【第五章】
第57話:海猫の秘密
羽貫衆の屋敷に帰ってきた次の日、影狼はぐっすりと昼過ぎまで寝ていた。 目が覚めた後もなかなか起き上がれず、頭から布団をかぶってゴロゴロしていた。 ひどく重圧を感じる会合だった。あれを一言で表すならば、魔窟だ。隙を突こうと目を光らせる狡猾な…
妖峰戦記-宝永の乱-【第五章】