※所属勢力は本編終了時点のもの。
※能力評価はベテルギウスの主観による。百点満点。
☆能力評価の見方
武……武術による戦闘能力。
知……知識量、知能の高さ、頭の回転の速さ。
魔……魔法の多彩さ、熟練度、有用性。
統……部隊指揮能力。
魅……容姿の美しさ、愛らしさ。
* * * パルテミラ帝国 * * *
ベテルギウス/エミール/ジェロブ/ゼノビア・パルテノス/ヴェルダアース/スレイナ/エクサトラ/アルバロス/ヨーテス/エフェロン/パコラス/リリュアス/プラアテスとミトリダテス/アルルとフワワとベル/エロース
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【ベテルギウス】
‐年齢:22歳
‐概要
若くしてスパルタクスの将軍に抜擢されたベテルギウス。将来有望ともてはやされる一方で、本人は戦士としての重大な葛藤を抱えていた。それは「なんのために戦うのか」ということ。誇り高きスパルタクスの戦士が、憎き侵略者であったはずのローマに隷属して戦うのは屈辱的なことだった。
そんな中で迎えたパルテミラ遠征は、彼の運命を大きく変えることとなった。かつてのスパルタクスのようにローマの侵略に抗うパルテミラ戦士たち。そして宴の中で出会った愛らしい幼精たち。「守りたいもの」を見つけたベテルギウスは、パルテミラのもとで戦うことを決意する。戦う理由を得て、彼はようやく本物の戦士になったのだった。
何事にも動じない飄々とした性格は、スパルタクス時代の苦行の賜物。鞭打ちでさえも、ベテルギウスにとっては快感でしかないようだ?
少年期は美少年として衆目を集めていた。幼精に対して熱烈な愛情と羨望の眼差しを向けるのはその影響か。特にジェロブのことは、神のように崇めている。
‐能力評価
武:88
知:85
魔:0
統:87
魅:84
スパルタ戦士の中では特別怪力というわけでもなく、剣技も円熟しているとは言い難い。そんなベテルギウスが第一線で活躍できる秘密は、状況に応じた判断の早さ、敵の攻撃を見切る早さにある。持ち前の守備力で粘り、冷静に相手の弱点を見極めてから反撃に転じる戦法で、彼は数々の強敵を打ち倒してきた。総合格闘術も得意としており、接近戦では無類の強さを発揮する。
スパルタクス時代の部下とは熱い友情――というより、もはや愛情で結ばれていて、指揮官としても優れた才覚を持つ。千人からなるベテルギウス軍団に勝負を挑もうものなら、千人の愛人による死に物狂いの逆襲を受けることだろう。
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【エミール】
‐年齢:16歳
‐概要
エミールは、暴漢に襲われた女精から、いわば「望まれない子」として生まれた半幼精。そのおぞましい事実を知って以来、エミールは自己嫌悪に陥り、自分をそんな目に合わせた男――ひいてはすべての男を憎むようになった。男として見られることを忌避し、穢れなき純粋な幼精になりきろうとした。
しかし、突如テシオンにやってきたベテルギウスの存在が、エミールの心に変化をもたらした。欲望に忠実で、どこからどう見ても変態なベテルギウスは、まさにエミールの忌み嫌う男そのものではないか。なのに、なぜ憎めないのだろう……? なぜ女の都テシオンで、これほどまでに受け入れられているのだろう?
悶々とした時を過ごすうちに、エミールは自らの内に芽生えつつある「男の心」に気付く。だがベテルギウスを知った今、それは忌まわしいものではなくなっていた。愛しき者のために奔走するベテルギウスは、男として生きることの素晴らしさをエミールに示したのだった。
‐能力評価
武:79
知:60
魔:45
統:68
魅:88
狩猟豹に騎乗したまま双剣を操れるのは、パルテミラ全土でエミールただ一人。それだけでも彼がいかに傑出した才能を持っているか分かるだろう。剣術もベテルギウスをして「命を脅かすには十分な域」と言わしめるほどで、半幼精のエミールならば身体的成長に伴う伸びしろも期待できる。雷光騎兵としては先が短いが、他の騎兵に転向したとしても、その騎乗技術と剣才は決して無駄にならないはずだ。
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【ジェロブ】
‐年齢:16歳
‐概要
「パルテミラの至宝」と呼ばれ、幼精文化の最盛期を築き上げた伝説の幼精。その名声は遠い異国にまで轟き、子供らしい素朴な愛らしさと奥深い少年美を備えたジェロブを、人々は讃えて止まなかった。
どれだけ名声を得ても、ジェロブはありのままのジェロブであり続けた。人々がジェロブを我が子や弟同然に可愛がるように、ジェロブもまたそんな人々を家族のように慕った。この親しみやすさこそが、美少年揃いの幼精の中で、ジェロブが特別たる所以だったのかもしれない。異国から来たベテルギウスに対しても、ジェロブは偏見や恐れを抱くことなく、自ら進んで手を取りに行った。ベテルギウスの心の内にある温かな感情を、鋭敏に感じ取っていたからこそだ。
‐能力評価
武:72
知:92
魔:86
統:75
魅:100
歌や踊り、古代語魔法、狩猟豹の騎乗……なにをやらせても、神に愛されているとしか言いようのない才能を発揮するジェロブ。そんな彼の原動力になっているのは、「好き」という感情だ。好奇心の赴くままに、ジェロブの才能はどこまでも、雲の上まで際限なく伸びていくだろう。
ジェロブが最も得意とするのは古代語魔法。若くしてすでに新しい魔法をいくつか開発している。特に有名なのは『英気の光』と『英気の泉』で、今や霊羊騎兵と雷光騎兵の運用に欠かせないものとなっている。
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【ゼノビア・パルテノス】
‐年齢:47歳
‐概要
パルテミラの女帝。「パルテノス」は歴代女帝に贈られる称号。当時最強を謳われた大ローマ帝国の侵攻を幾度も退けたことからも、史上最も傑出した女帝との呼び声が高い。派手なことを好み、即位当初は変わり者の女帝として批判も少なくなかったが、雷光祭、御前試合などの催し事で人心を掴むことに成功した。
パルテミラ建国以来続く男女の分断を終わらせたのも、この女帝だった。手始めにベテルギウスを女の都テシオンに引き入れ、旧パルミュラ勢力が消滅したあとは、段階的に帝都の男人禁制を緩和していった。男女が互いの価値を認め合う世の中を、ゼノビアは目指した。
‐能力評価
武:83
知:78
魔:92
統:81
魅:90
パルテミラの女帝は、国内屈指の古代語魔法使いでもあった。霊羊には乗れないが、馬術と弓術に長け、『風雲神』を使えば雷光騎兵よりも速く動くことができる。堂々とした立ち居振る舞いと類い稀なる美貌、気前のよさから、将兵から絶大な人気を得ていた。
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【ヴェルダアース】
‐年齢:22歳
‐概要
「美髯将軍」の異名を取るパルテミラ最強の戦士。異名の通り長い口髭を生やしているが、女精である。遥か東方の国からやって来た「龍の子孫」を自称する一族の末裔とされ、気功と呼ばれる特別な修行を積んでいる。テシオンではジェロブに次いで人気が高く、律儀で冷静沈着な性格、美男子と見紛うような風貌が女たちを虜にした。武芸一辺倒かと思いきや、テシオン劇場に出没することも多く、ベテルギウスと席を並べてジェロブの公演を楽しむ姿も見られた。
セルキヤの戦いでは鷲獅子騎兵を一人で半壊させ、スパルタクス最強と言われたソグナトゥスと対等に渡り合った。その活躍はローマ人を震撼させた。
‐能力評価
武:94
知:80
魔:52
統:84
魅:92
一族代々伝わる気功とパルテミラの武術を身に付けたヴェルダアースは、まさに東西の武術を融合させた戦士と言えよう。攻守ともに隙がなく、強敵と相見えた時には気功術『龍の息吹』により爆発的な力を引き出すことができる。『龍の息吹』は体力の消耗が激しいが、超人的な体力を持つヴェルダアースにとっては欠点と呼べるほどでもない。
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【スレイナ】
‐年齢:享年43歳
‐概要
カルデアの戦いで大ローマ帝国に対して歴史的大勝利を収めた。だがその後間もなく、旧パルミュラ勢力のティリオンに暗殺されることとなった。ゼノビアとは古くからの知り合いで、衝突も少なくなかったが、互いに絶対の信頼を寄せていた。
男であり、敵でもあったベテルギウスを快く思っていなかったが、御前試合や軍事演習で関わり合ううちに彼を対等な仲間として認めるようになった。性格は孤高にしてストイック。近寄り難いところはあるが、多くの戦士から尊敬を集めていた。
‐能力評価
武:86
知:82
魔:77
統:90
魅:86
カルデアの戦いはまさにスレイナの将軍人生の集大成だった。ローマ軍が手を出してきても足を出してきても、霊羊騎兵は臨機応変に動き回り、ほとんどなにもさせなかった。これほど柔軟な戦い方ができたのは、厳しい軍事演習を通して、部下全員にスレイナの考えが浸透していたらこそだろう。スレイナの死後も、部下たちはその戦闘教義を受け継ぎ、大きな混乱なく戦うことができた。
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【エクサトラ】
‐年齢:25歳
‐概要
なにかと雑用を頼まれることの多いエクサトラだが、献身的な働きぶりが女帝や古参から気に入られ、若くして出世するに至った。可愛いものには目がなく、テシオン幼精歌劇団の熱烈な愛好者だったことが知られている。軍務から離れている時は普通の女の子なのだ。その親近感から、庶民の間ではひそかな人気がある。エミールの世話役を務めたこともあり、弟のように可愛がっていたという。
‐能力評価
武:78
知:74
魔:72
統:85
魅:90
慎ましく、初々しさも残るエクサトラだが、実はスレイナも認める軍才の持ち主だ。カルデアの戦いではローマ軍の総大将クラウススの首級を挙げ、セルキヤの戦いでは亡きスレイナに代わって一万騎の霊羊騎兵を指揮し、勝利に貢献した。重傷を負いながらも役目を全うしようとする根気強さも見せた。
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【アルバロス】
‐年齢:16歳
‐概要
剣術でも騎乗技術でも「一番」の名誉を欲しいままにしていたアルバロスにとって、突如王宮から王立学校にやって来た英才エミールの存在は、ことさら脅威だった。自尊心を守るために彼が取った行動は、エミールと競い合うことではなく、蹴落とすことだった。エミールが半幼精であることを身内から知らされたアルバロスは、それを言いふらすことでエミールを失墜させることに成功した。
だがそんなことをして手にした栄誉は、決して晴れやかなものではなかった。やがて雷光祭でエミールに敗れ、アルバロスは知った。本当の敵はエミールではなく、自分だったのだと。
‐能力評価
武:75
知:56
魔:42
統:70
魅:85
卑怯者であるにせよ、史上最年少の十五歳で雷光祭優勝を果たした実力は本物だ。翌年にはエミールに敗れたが、己の未熟さを知れたことは成長に繋がるだろう。他者を思い遣る心さえ身に付ければ、エミールの引退後は立派な雷光騎兵隊長になるかもしれない。
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【ヨーテス】
‐概要
ベテルギウスがテシオンで最初に宿泊した宿にいた吟遊詩人の幼精。パルテミラではそこそこ名が知られている。各地を渡り歩いた経験からか、ベテルギウスともすぐに打ち解けた。宿で共に過ごした期間は短かったが、女の都に来たばかりで肩身の狭かったベテルギウスにとっては、癒しとなる存在だった。
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【エフェロン】
‐概要
テシオン幼精歌劇団に所属する長髪の幼精。『ロダとユーリエ』の公演でジェロブと共演し、ユーリエ役を演じた。少女役としての演技力の高さが光るが、歌唱力も高く、従軍聖歌隊にも所属している。
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【パコラス】
‐概要
初代雷光騎兵隊長。ゼノビアは幼精の中から馬術に優れた者を集め、狩猟豹への騎乗に挑戦させた。その中でいち早く乗りこなしたのが、彼だった。実戦での活躍はなかったが、後進指導に力を注ぎ、雷光騎兵の基礎作りに貢献した。隊長の座をエミールに譲り、およそ十年にわたる現役生活を終えた。
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【リリュアス】
‐概要
従軍聖歌隊に所属する幼精。セルキヤの戦いの前に歌われた『護国の聖歌』の独唱部分を担当した。顔も歌唱力も聖歌隊随一。
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【プラアテスとミトリダテス】
‐概要
女帝親衛隊の双子の幼精。二人揃えば脅威。御前試合ではヴェルダアースを相手に善戦した。他の幼精より見た目の年齢が高く、戦になれば霊羊に騎乗して戦う。
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【アルル】
‐概要
ジェロブの狩猟豹。メス。まだ成獣になったばかりで甘えん坊。自分の体格を顧みず、主人に乗っかろうとすることもしばしば。なぜかベテルギウスのことは毛嫌いしている。
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【フワワ】
‐概要
エミールの狩猟豹。オス。女帝が体格の特に大きなものを選んでエミールに贈った。エミールが騎乗したまま双剣を扱えるようにするため、『精霊の囁き』を使った調教で、背骨の動きを抑えた特殊な走法を身に付けている。主人のことも好きだが、どちらかと言えばジェロブの方に懐いている。
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【ベル】
‐概要
アルバロスの狩猟豹。オス。小柄だが、抜群の敏捷性であっという間に最高速度に達することができる。
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【エロース】
‐概要
ベテルギウスの愛馬。臆病だが体は強い。アルルとは大の仲良し。
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* * * 旧パルミュラ勢力 * * *
<キュロス/ティリオン>
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【キュロス】
‐年齢:29歳
‐概要
パルミュラ滅亡後にパルミュラ王家が辿った運命は悲惨なものだった。国内に留まれば待つのは死のみ。国外に逃れても追手や裏切りに怯えながら生きていかねばならなかった。異国を放浪した末に彼らが行き着いたのは、南の秘境――ナバタイ王国。皮肉なことに、有象無象が流れ着き、身分に縛られずに生きられるナバタイは、没落した王族にとって最後の希望だった。
キュロスの祖先について分かっていることは少ないが、祖父の代には盗賊として一大勢力を築いていたと言われている。キュロスは祖国に残る旧パルミュラ勢力や不満分子を糾合して、パルミュラ王家の復権を目論んだが、セルキヤの戦いで祖国の仲間のほとんどを失う結果となった。その後のパルテミラ側の史料では、ナバタイの王として何度か名前が登場する。
‐能力評価
武:84
知:78
魔:0
統:81
魅:76
ナバタイ式の独特な剣を使い、馬上の弓術にも長けている。傭兵としての戦闘経験が豊富で指揮官としての能力は高い。しかし感情的になると冷静な判断ができなくなるのが玉に瑕。カルデア、セルキヤと二度の戦争で大ローマ帝国を動かすあたり、意外と外交能力も優れているのかもしれない。
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【ティリオン】
‐年齢:26歳
‐概要
円満な夫婦の間に生まれながらも、ティリオンの幼少期は決して幸せなものではなかった。清廉なる女精が男と交わるなんて――そんな陰口が囁かれ、ティリオン一家は孤立していった。偉大な母の死後、追い詰められたティリオンらはとうとうパルテミラの民として生きる道を捨てた。縋ったのはキュロス率いる旧パルミュラ勢力。彼の下でティリオンらはパルテミラへの復讐を誓い、恐るべき暗殺者へと生まれ変わったのだった。
ティリオンの名は後世の外国の史料にも登場し、恐らくは同一人物と考えられる。ベテルギウスに敗れて虜囚となったあと、ティリオンはまた新たな道へと進んだようだ。
‐能力評価
武:85
知:81
魔:90
統:59
魅:88
母は名門アミュンタス王立学校出身で、古代語魔法の天才として名高かったが、ティリオンもその才能を受け継いでいたようだ。独自に開発した古代語魔法『時の深淵』は、暗殺戦闘において比類なき威力を発揮する。一度命を狙われれば暗殺の手から逃れることはほぼ不可能。スレイナにすら抜剣を許さなかった。ベテルギウスには通用しなかったが、女装力の高さも際立つ。
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* * * スパルタクス * * *
<ソグナトゥス/ヌルポウス>
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【ソグナトゥス】
‐年齢:50歳
‐概要
胸筋大魔王の愛称で親しまれるソグナトゥスは、最強の戦士としてのみならず、人格者としても尊敬を集めていた。訓練が過酷であることから鬼教官として恐れられるが、そのムキムキした大きな胸の中は愛情で満たされている。悩める少年ベテルギウスに根気強く寄り添い、スパルタクス有数の戦士に育て上げた。やがて愛弟子はパルテミラの戦士となったが、「愛する者のために戦う」というソグナトゥスの精神は、彼の心の中で力強く生き続けている。
‐能力評価
武:95
知:88
魔:0
統:93
魅:70
大剣を軽々と扱う膂力、馬に並ぶ走力、ベテルギウスを凌駕する総合格闘術。盛りはとうに過ぎているはずだが、身体能力は衰えを知らない。戦士の理想に限りなく近い彼の下で戦うことは、大変名誉で心強いことだ。部下たちは大きな胸筋を旗印に、どんな死地にも喜んで飛び込むだろう。
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【ヌルポウス】
‐概要
スパルタクスの教官。ソグナトゥス曰く加虐趣味で、気に入った者にはよく鞭打ちをしていたという。被虐趣味のベテルギウスとは利害が一致しているように思えるのだが、嫌われていたようだ。
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* * * 大ローマ帝国 * * *
<クラウスス/プブリウス/マンティコラス>
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【クラウスス】
‐概要
大ローマ帝国で最も裕福な資産家として知られ、私財を投入してパルテミラへの遠征を決行した。だが霊羊騎兵の奇襲を受けてなすすべなく敗北。最後はエクサトラ率いる追討軍に討たれた。ローマ嫌いのベテルギウスも一目置いていた優しいおじさん。
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【プブリウス】
‐概要
クラウススの息子。異民族征伐にあたっていたが、急遽パルテミラ遠征に従軍した。霊羊騎兵に対し反撃を仕掛けるが、深追いしたところで待ち伏せていたヴェルダアースに討ち取られた。
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【マンティコラス】
‐概要
セルキヤの戦いで大ローマ帝国軍の最高指揮官を務めた。鷲獅子騎兵を完成させた人物でもあり、それが自慢だっただけに、鷲獅子騎兵の壊滅を知った時は気を失うほどの消沈ぶりだったという。そのあとは部下が代わりに指揮を執っていたのだとか……
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* * * その他 * * *
<セミラミス/アドニス/ダライアス三世/アレクセロス大王/アミュンタス>
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【セミラミス】
‐概要
パルテミラの建国者。
パルテミラ以前の時代――その地には、戦の前になると国中から美女美童を集め、戦死者のための生贄とする風習があったという。パルミュラ有数の大貴族の娘として生まれたセミラミスは、年の離れた弟を溺愛し、彼が人身御供の犠牲になってしまわないかと危惧していた。悪しき風習を終わらせるべく、女の身でありながら戦で手柄を立て、影響力を強めていった。だが努力むなしく、とうとう弟は生贄に捧げられ、セミラミスの願いは灰となって消えた。それが、パルテミラ建国物語の始まりだった――
多くの民衆が、特に女たちがセミラミスの努力に共感し、それに対する国の仕打ちに怒りを覚えていた。そして王がローマとの戦いに明け暮れる中で、革命は起きた。反乱軍は急速に勢力を拡大し、引き返して来た国王軍との決戦にも勝利。ここに女の帝国パルテミラが誕生したのだった。
精霊との対話により古代語魔法を発見した人物でもあり、その際に最初の女精も身籠っている。
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【アドニス】
‐概要
セミラミスの弟。姉に似て容姿が美しく、素直で愛嬌のある性格が評判だった。生贄に選ばれることを恐れた姉が、アドニスの魅力が半減するよう髪型や服をいじくり回したが、多くの場合、それは逆効果となった。奇抜な着こなしが流行を生むこともあったという。美しすぎたがゆえに人身御供とされ、壮絶な最期を迎えた。
後世に与えた影響の大きさから、ジェロブと比較されることも多い。
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【クタルクセス三世】
‐概要
パルミュラ王国最後の王。軍事に関心を向けるあまり、内政を蔑ろにするところがあり、元々民衆からは不評だった。セルキヤでセミラミスに敗れたあと、落ち延びた先で部下に殺された。
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【アレクセロス大王】
‐概要
マルゲニア王国の偉大な王。全トラキヤに覇を唱えたあと、東方遠征に出発し、ペルシス帝国を滅ぼして世界帝国を築いた。戦力で圧倒的に上回る敵と戦うことも多かったが、天才的な戦術で常に勝利を収めてきた。遠征からの帰還後、熱病に倒れ、若くしてこの世を去った。偉大な王の急死は世界帝国の分裂を招いた。
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【アミュンタス】
‐概要
マルゲニア王国が分裂してできたシルラ王国の王。ペルシス人とトラキヤ人の融和を進め、多くの都市を建設した。アミュンタス王立学校もその中で建設された。
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