プロセイン王国

 皇国に与する西洋の大国――未だ謎多きその姿に迫る。

 ~会談に現れた二人の人物~
【巻き髪の太った男】
 貴族風の装いで、流暢な日ノ本の言葉を話すことから、プロセインの公使と思われる。プロセイン軍の力を借りたいという大隈の要請に快く応じた。
【金髪碧眼の男】
 いくつもの勲章が飾り付けられた軍服と、色とりどりの宝石が埋め込まれた剣を身に付けている。一介の軍人にしては過ぎたる装いだ。

 ~プロセインの目的~
 プロセインは、軍事協力の対価として宝永山一帯の割譲を要求した。どうやら妖派と同じように、妖の力を欲しているようだ。さらに言うには、その力を有効活用する技術と経験があるそうだが果たして、一体なにを知っているというのか――

 ~翻る二つの国旗と聖帝~
 プロセイン王国なのに、金髪碧眼の男の口からは帝国、聖帝といった言葉が出た。公使館に二種類の国旗があることと言い、なにやら複雑な事情がありそうだ。

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