* * * 羽貫衆 * * *
かつて共に大志を抱きし同門の徒。再度結集し新たな夢を追う!
<羽貫柳斎/柏木栄作/林太郎次郎/來/※九鬼影狼→主人公>
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【羽貫柳斎】
~清廉なる魂は邪心を見透かす――間合いを極めし剣聖ここにあり!~
年齢:22歳
身長:192cm
特徴:腰まで伸びた髪、切れ長の目、長身痩躯
性格:冷静、物静か
趣味:水墨画
‐概要
武蔵国一の剣豪との呼び声高い羽貫柳斎は、堂々たる長躯の割にややおとなしい印象だ。孤高であるがゆえなのか、幼馴染の同僚以外と話す場面はほとんど見られない。だが口数少なくとも、共に過ごしているうちに人々は自然と彼に惹かれ、彼もまた心を開くだろう。戦となれば大太刀と心眼でいかなる敵も寄せ付けず、平時には豊富な経験と鋭い観察眼を以って教え導く、心強い師となる。
心技体すべてを備えた柳斎の強さの原点は、殲鬼隊を目指し入門した道場――国士館での経験にある。偉大なる師範竜眼の教えは、今なお柳斎に大きな影響を与え続けている。
‐能力評価
攻:★★★☆
守:★★★★☆
技:★★★★☆
力:★★★☆
速:★★★☆
賢:★★★★
戦闘能力[4.0+]
使用武具[覇蛇の御太刀]
間合い侍の異名が示すように、柳斎はちょうど自分の大太刀だけが届く間合いを維持しながら戦うことを得意とする。そしてそれを可能としているのが気功術――心眼である。邪気の動きから敵の次の動作を予知し、常に先手を打つことができる心眼は、妖術すらも看破する。心眼の効果を引き上げるためか、戦闘中に敵を挑発する場面も見られた。長身でありながら動きも素早く、すべてにおいて隙がない。対応力で柳斎の右に出る者はいないだろう。
扱う覇蛇の御太刀は海猫と同様、邪気ではなく気を用いて術を発動する特殊な刀である。剣先に向かうほど威力が高まるこの刀は、間合い侍の力をさらなる高みへと引き上げる。
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【柏木栄作】
~良くも悪くも人を巻き込む、羽貫衆のムードメーカー!~
年齢:25歳
身長:175cm
特徴:男前。戦場では頭巾を被っている。
性格:厚かましい、世話焼き
趣味:射撃、鉄砲の改良
‐概要
恥ずかしがり屋の柳斎に代わって、圧倒的な行動力と人脈で羽貫衆を仕切るのがこの栄作である。時には出過ぎた真似をしてしまうこともあるが、それでも憎まれないのは、彼の行動の根底にあるのが、人の役に立ちたいという健気な思いであると、皆知っているからだ。腐れ縁の柳斎からは冷たい態度を取られることが多いが、彼が遠慮なくものが言えるのは、揺らぐことのない信頼があるからこそなのだ。
‐能力評価
攻:★★★☆
守:★★☆
技:★★★☆
力:★★★
速:★★☆
賢:★★★★
戦闘能力[3.0]
使用武具[鬼ヶ島]
かつて剣才を見込まれて国士館に入門した栄作は、並み居る天才たちとの実力差に愕然とし、剣の道を諦めた。その先で出会ったのが、鉄砲という新たな才能だった。自分が使う武器は自分で作る――そのこだわり抜いた戦闘スタイルは技師とでも呼ぶべきか。改良を繰り返してできた鬼ヶ島は、高い命中精度はもちろんのこと、散弾、棒火矢といった様々な弾種に対応できる機能性を持つ、栄作だけの最強の鉄砲だ。
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【林太郎次郎】
~成功の秘訣は程よい脱力!? 波乱を呼ぶ唐風剣士!~
年齢:21歳
身長:184cm
特徴:丸い体、つぶらな瞳、小籠包のような頭
性格:大雑把、能天気
趣味:料理
‐概要
羽貫衆の仲良し三人組の最年少である太郎次郎は、かなり癖のある才能の持ち主だ。丸々とした大きな体格もあってか、なにをするにしても一見大雑把で力任せに見えるのだが、そこには実に精緻な力加減が隠れている。考え過ぎない(考えなさ過ぎる)性格と、天性の感覚が生み出した奇跡の御業と言えよう。人の感情の機微にも鈍感に見えて敏感で、言われた本人ですらハッとするような一言を投げ掛けることが多々ある。
‐能力評価
攻:★★★
守:★★★
技:★★☆
力:★★★★★
速:★★★
賢:★★☆
戦闘能力[3.5]
使用武具[環刀]
蒙句麗の祖を持つがゆえなのか、やはり才能なのか、柳斎に先んじて気功術を体得しており、人外の膂力を発揮することができる。しかもそれは気まぐれで発揮されるため、力の落差に相手は困惑するだろう。また、相手の力の入り方を見極めるセンスもあり、膂力が互角でも優位に戦える。相手に本来の力を出させないのが太郎次郎の強さの秘密だ。意外と動きも素早い。
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【來】
~何人たりともその悪戯を止めること能わず! 稀有なる術を操るお転婆娘!~
年齢:14歳
身長:145cm
特徴:ツンツンした短髪、フード付きの外套
性格:自由奔放、負けず嫌い
趣味:悪戯
‐概要
侵蝕人ならば少なからず自身に引け目を感じるものだが、來はむしろ特権意識なるものを持っているようだ。その口癖は「魔が差した」――そう言えばどんな悪戯でも許されると思っているのだろう。來の奔放さに拍車をかけているのは、全身侵蝕により獲得した雲化の能力である。この能力の前では、悪さをしないようにと付けられた目付け役も用をなさず、厳重な警戒も固く閉ざされた扉も、あっさりとすり抜けられてしまう。説教などできようはずもない。
だが、そうしてわがままに生きてきた來にも、ようやく他者を思いやる気持ちが芽生えてきた。きっかけは影狼との出会いだ。影狼は、自身を妖派の闇へと引きずり込んだ來を責めることはせず、それどころか守るべき者として、対等な仲間として見ていた。そんな影狼が窮地に陥った時、來は進んで手を差し伸べたのだった。
‐能力評価
攻:★★☆
守:★★★★
技:★★★★
力:★☆
速:★★
賢:★★★
戦闘能力[3.0+]
使用武具[小刀(妖刀)]
すべての物理攻撃を受け流す雲化の術はほぼ無敵。雲化から元に戻る瞬間は若干の隙が生じるが、武術の才を兼ね備えた來の守りを崩せる者は、そう多くない。雲化を拡張した雲海の術を使えば、大人数を相手に一人で戦うことも、味方と連携して奇襲攻撃を仕掛けることもできる。また、身に付けている物にはすべて邪気が染みついており、体と同様に雲化可能だ。このことを利用したトリッキーな戦い方も見られた。
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* * * 舶来品店米蘭 * * *
時運に乗り富を築いた幕府御用達の豪商!
<ヒューゴ/ヒュウ/南蛇井菩慶/みどり/輸吉>
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【ヒューゴ】
~飽くなき探求心は世界を救う! 少年の心を持つ探検家!~
年齢:39歳
身長:182cm
特徴:橙色の瞳、緑髪
性格:好奇心旺盛、お人好し
趣味:探検、侵蝕調査
‐概要
子供の頃から珍しい動植物に関心を抱き、生物学者を目指していたヒューゴ。日ノ本で起きた異変は、彼の好奇心を強烈に刺激するものだった。それからはひたすらに日ノ本の言葉を学び、政府高官とのコネを作り、とうとう日ノ本で高見に雇用されるに至った。侵蝕は軍事に利用されたりと、なにかと機密性の高い分野だが、そんな中でも異国人のヒューゴが雇われたのは、生物学者としての高度な専門知識と、強い信頼関係があったからこそだ。
‐能力評価
攻:★★★
守:★★☆
技:★★☆
力:★★★☆
速:★★☆
賢:★★★★☆
戦闘能力[2.5+]
使用武具[ピストル]
生物学の知識、長年の侵蝕の調査で培った経験は、他の追随を許さない。エゲレスの支配下にあるメラン諸島でのし上がり、異国の地で活躍していることから見て、世渡りの上手さもかなりのもの。お人好しであるが故に騙されやすいのが玉に瑕だ。
危険な侵蝕の調査を無事にこなしてきただけあって、体力も比較的優れている。巨大な敵にも臆せず立ち向かう勇敢さは、一流の剣客でも見習うべきであろう。
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【ヒュウ】
~天下に轟く名店を切り盛りする心優しき少年~
年齢:14歳
身長:160cm
特徴:橙色の瞳、緑髪、丸顔
性格:内弁慶、親切
趣味:商売、昆虫採集
‐概要
日ノ本の人とあまりにもかけ離れた外見。訛りのある父の言葉。異国との接触が少ない日ノ本に生まれたヒュウには、幼い頃から多くの苦難が付きまとった。しかし、そんな境遇の中でも、ヒュウは心優しい少年へと成長を遂げた。人からされて嬉しいこと、嫌なことを身を持って知っているからこそだ。
父ヒューゴには厳しい態度を取るが、それは優しさの裏返し。騙されやすく、危なっかしい父を守りたいがためなのだ。メラン人の子に生まれたことを誇りに思えるようになった時、ヒュウ自身もそれに気付くだろう。
‐能力評価
攻:★☆
守:★★
技:★★
力:★☆
速:★★
賢:★★★☆
戦闘能力[1.5]
使用武具[サバイバルナイフ]
副店長の補佐があるとはいえ、この年で河越随一の店を経営する手腕は、天才と呼ぶべきものだ。際限のない吸収力は父も認めるほどで、極秘の侵蝕調査にも当たり前のように帯同している。今のところは危険な場所に入ることはないが、いざという時に身を守る術は身に付けている。
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【南蛇井菩慶】
~御山の大将儂一人! 泣く子も黙る恐怖の人面猿!~
年齢:?歳
身長:78cm
特徴:三頭身、テカテカ頭、大きな丸い目
性格:短気、生意気
趣味:猿との戯れ、かっぱらい
‐概要
武蔵国猿山に棲む猿の妖怪。山の奥にある凩村の人々と交流があり、仲間の猿を連れて遊びに行くことも多かった。一方で外界から来た者には容赦なく、盗難被害が後を絶たなかった。凩村が魔境と化してからは、仲間の失踪が相次ぎ、生き残った仲間も多くが離散してしまった。そんな時に出会ったのが羽貫衆とメラン人の親子である。彼らは盗みを働いた南蛇井を許し、名前まで与えてくれた。そして南蛇井と協力し、凩村の人々の無念を晴らしたのだった。
現在は米蘭の名物客(迷惑客)として人気沸騰中。離散した仲間も猿山に戻って来ているらしい。
‐能力評価
攻:★★☆
守:★★☆
技:★
力:★★
速:★★★★★
賢:★☆
戦闘能力[2.5]
使用武具[なし]
羽貫衆が猿山にやって来るまで、南蛇井から盗難被害を受けた者は、その姿をはっきりと視認することすらできなかった。妖怪の噂が立たなかったのはそのためであり、それほどに南蛇井の動きは素早い。反応速度も人間とは比較にならないほどに早い。引っ掻かれても大した怪我にはならないだろうが、妖から受けた傷は侵蝕の原因になるから注意が必要だ。
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【みどり】
~人を想う心に国境なし! ヒューゴのハートを射止めたおもてなしの心~
年齢:33歳
身長:161cm
特徴:頭の上で束ねられた黒い髪、丸顔
性格:親切、穏やか
‐概要
未知なる生物との出会いを求めて日ノ本にやって来たヒューゴだが、やはり一番の出会いは言うまでもなく、妻みどりであろう。日ノ本の言葉もあやふやで、右も左も分からなかったヒューゴを、みどりは温かく応援し続けた。ヒューゴが日ノ本で成功できたのは、彼女の存在があったからだ。その親切な心はヒュウにも受け継がれている。
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【輸吉】
~開業時から米蘭を支える頼れる副店長!~
年齢:39歳
‐概要
商売の知識を持たないヒューゴに代わって米蘭を繁盛させ、その息子ヒュウをいっぱしの店長にまで育て上げたのがこの男だ。経営手腕はもちろんのこと、爽やかな笑顔と細やかな心遣いで客からの評判が高く、久々に店を訪れた來にも顔を覚えてもらっていた。
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