【主人公】九鬼影狼/武蔵坊

 志を同じくしながらも道を違えた二つの新星、各々の道から暗黒時代の闇をいざ払わん!

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九鬼くき影狼かげろう
 ~亡き義兄の想いを胸に、茨の道をひたすらに駆ける小さき勇士!~

 年齢:14歳
 身長:157cm
 特徴:髪は濃いめの栗色、瞳は明るめの茶色
 性格:繊細、大胆
 趣味:剣術、散策

‐概要
 元殲鬼隊員の父を持つ影狼は、二歳の時に鴉天狗に預けられた。以後は幸成とその母泉の元で育ち、彼らを実の家族のように慕っていた。穏やかに見えた日々はしかし、影狼のあずかり知らぬところで崩れ始めていた。鴉天狗の抱える不都合な真実。幕府、妖派との軋轢。不幸に不幸が重なり、影狼は天涯孤独の身となる。幼き少年にとってはあまりにも残酷な運命。だが逆境の中で、影狼は強く生まれ変わる。必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ――かつて友から伝え聞いたその言葉と、最期まで己が身を案じた幸成の想いに、突き動かされながら。

‐能力評価
 攻:★★☆
 守:★★★
 技:★★☆
 力:★★
 速:★★★★
 賢:★★★
 戦闘能力[2.5+]
 使用武具[海猫]

 鵺丸や幸成から直々に仕込まれた小太刀術は、鴉天狗の中でもすでに一目置かれていたようだ。基本となる防御はすでに達人の域にあり、我流で身に付けた技で攻め手に欠けることもない。特筆すべきは素早さだ。持ち前の俊足に加えて、奇兵の伊織をして「化け物」と言わしめた反応速度が、点数を大きく引き上げている。柳斎は影狼に気功の才を感じているが、それと関係しているのだろうか。
 気功の修行により、海猫で術が扱えるようになった今、実力はさらに伸びているかもしれない。

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武蔵坊むさしぼう
 ~世の大勢に背いてでも守りたいものがある! 信じた道をがむしゃらに突き進む半人半妖の漢!~

 年齢:18歳
 身長:185cm
 特徴:筋骨隆々、色黒、額に横筋
 性格:正義漢、豪快
 趣味:狩猟

‐概要
 妖怪の父と人間の母の間に生まれた武蔵坊は、山村で人として暮らしてきた。しかし村を妖怪から守るために妖の力を使い、妖怪であることが露見。幕府に囚われ、死を待つだけの身となった。そこへ現れたのが鵺丸だった。彼と話すうちに、武蔵坊は自らと同じ境遇の侵蝕人を救うという、生きる目的を得た。鵺丸が邪道に堕ちたあともその心は変わらず、鴉天狗の侵蝕人を守るべく、彼に付き従う。どう足掻いても幸せになれぬ彼らの、数少ない味方であり続ける――それが、なにが正しいか分からぬこの世界でただ一つの、武蔵坊の信じる道であった。

‐能力評価
 攻:★★★★
 守:★★★☆
 技:★★★☆
 力:★★★★☆
 速:★★★☆
 賢:★★☆
 戦闘能力[4.0]
 使用武具[犍陀多の弓]

 半妖ならではの人並み外れた身体能力を基盤として、全体的に高い評価となっている。父犍陀多から受け継いだ熱の能力は、一度攻めに転じれば防御不能で、守勢に回れば熱で敵を寄せ付けない。さらに能力の発現に伴って現れる皮膚の硬質化により、素手で太刀を受け止めることもできる。
 恐ろしいのは、武蔵坊には狩猟で鍛え抜かれた弓術の他に、これといった武術の心得がないということだ。実戦を積み重ねるごとに、大切なものを守りたい気持ちが強くなればなるほどに、いくらでも強くなれるだろう。

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